2007年8月13日月曜日

実演販売の頂点の頂点

「アキハバラデパート:実演販売:ひまわりシャンプー」

今は無きアキハバラデパートの実演販売を観るのが好きだった。
数々の名実演販売の中でも、一番心に残る実演販売をご紹介しよう。

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「何故、シャンプーとリンスが必要かご存知ですか?」

一人目の客との相対の会話が耳に入ってきた。

「頭皮の汚れを取るために、シャンプーは本来アルカリ性なんです。それを中和させるためにリンスが必要なんです。」
「試しにホラ、シャンプーを泡立ててみますよ?」

と、いって、洗面器の中に少量のシャンプーと水を入れて、手早く泡立ててみせる。

「ここにリンスを入れてみますよ?」

入れた瞬間に泡はたちどころに消えてしまった。

「こうして中和している訳です。」

私も含め、既に客が集まり始めている。

「ところが、街に溢れるシャンプーの殆どは、合成なんです...」
「コレ、ご存知ですよね?今一番うれてるヤツ。」

某社のスー○ーマイル○シャンプーを取り出し、同じように泡立てて見せた。

「同じようにリンスを入れてみますね?」

リンスを入れても泡は消えない...

「合成シャンプーはアルカリ性で汚れを取っている訳ではないんです。」
「だから、ホントはリンスは必要ないんです。」

周りは既に人集りになっている。
ここで、クリアファイルに入った新聞記事を取り出して、続けた...

「最近、合成洗剤で手がボロボロに荒れてしまう、って記事知ってますよね?」
「頭の上でも少なからずそう成っているんです。」
「それを誤摩化すために油分を補っているんです。」

客の中に頷く人が出てきた...

「ほら、コレご存知ですか?」

某社のリンスインシャンプーであるソ○トインワ○を取り出す。

「シャンプーとリンスの本来有るべき関係なら、こんなの出来る訳ないですよね?」
「こんなのは、まるでザブとラードを頭にかけてる様なものです。」

この後、ひまわりシャンプーが如何に優れているかの講釈が続くのだが、私はこの時点ですっかり感化されてしまった。
両手に家電の箱を持ってなかったら、間違いなく買って帰っただろう。

その後、我が家から合成洗剤やシャンプーが一切なくなったのは言うまでもない。